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宇家良我波奈・
萬葉集總索引單語編 正宗敦夫編(白水社版)125頁
東歌
古非思家波素氐毛布良武乎牟射志野乃宇家良我波奈乃伊呂爾豆奈由米
或本歌曰伊可爾思氐古非可伊毛爾武蔵野乃宇家良我波奈乃伊呂爾低受安良牟
こひしけばそでも布良武乎(フラナム)むざし野のうけらがはなのいろにづなゆめ
或本歌曰いかにしてこひばかいもに武蔵野のうけらがはなのいろにでずあらむ
コヒシケバは戀シカラバなり。タラバをテバといふが如し。フラ武乎はフラ奈武の誤ならむ。さらば初二はモシ戀シカラバ人シレズ袖ダニ振レカシとうつすべし○三四は色ニ出(ヅ)にかかれる序なり。例のフルサワノワラ田ノ穂ニハイデズと同格なり○ウケラは草の名、今ヲケラといふ。こは男の歌なり
或本歌は別の歌なり。第二句はイモニコヒバカの誤冩か
萬葉集新考第五・巻14 井上通泰著(國民圖書)2990頁より
和我世故乎安杼可母伊波武牟射志野乃宇家良我波奈乃登吉奈伎母能乎
わがせこをあどかもいはむむざし野のうけらがはなのときなきものを
萬葉集新考第五・巻14 井上通泰著(國民圖書)2992頁より
安齊可我多志保悲乃由多爾於毛敝良婆宇家良我波柰乃伊呂爾氐米也母
安齊可(アサカ)がたしほひのゆたにおもへらばうけらがはなのいろにでめやも
安齊可を舊訓にアサカとよめるを略解に『齊をサの假字に用たる例なし』といひてアセカとよみ改めたり。同韻の西をサに假れる例(3063頁)あり又同音の柴をサに假れる例あればなほアサカとよむべし。さてシホヒノまではユタニにかゝれる序なり。干潟の廣きを序とせるなり。ユタニオモフは上(3004頁)なる代ニモタユラニワガオモハナクニとうらうへにて気長ク思フといふことなり○ウケラガハナノは色のみにかゝれる序なり。語例は巻12(2619頁)にムラサキノワガ下紐ノ色ニイデズまた上(2990頁)にウケラガ花ノ色ニヅナユメとあり○安齊可ガタシホヒノといへる。眼中の物を以て序としたりとおぼゆればウケラガハナも眼前に見えにしこそ
萬葉集新考第五・巻14 井上通泰著(國民圖書)3110頁より
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